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先日TVで癌の患者さんが、娘さんが保育園で教わってきた宮沢賢治の「雨にも負けず」を娘さんから聞かされ、死に対する恐怖も無くなり笑顔で癌に立ち向かっている姿を見ました。もし僕ならこんなに強く立ち向かえるだろうかとこの方の心の強さに感銘を受けました。 宮沢賢治の「雨にも負けず」は宮沢賢治が37歳で病で亡くなる2年前に病床で書いた詩です。今読み直しても純粋でいて謙虚で、少し寂しくなんとも心を打たれる詩です。仏教の教えそのものの詩で、自分は無宗教者ですが生きて行くうえでとても参考になります。 雨にも負けず 風にも負けず 雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫なからだをもち 慾はなく 決して怒らず いつも静かに笑っている 一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ あらゆることを 自分を勘定に入れずに よく見聞きし分かり そして忘れず 野原の松の林の陰の 小さな萱ぶきの小屋にいて 東に病気の子供あれば 行って看病してやり 西に疲れた母あれば 行ってその稲の束を負い 南に死にそうな人あれば 行ってこわがらなくてもいいといい 北に喧嘩や訴訟があれば つまらないからやめろといい 日照りの時は涙を流し 寒さの夏はおろおろ歩き みんなにでくのぼーと呼ばれ 褒められもせず 苦にもされず そういうものに わたしはなりたい 宮沢 賢治「雨にも負けず」 現在の世の中は勝った負けたと騒ぎ、どんな卑怯な手を使っても金を得た者が大手を振る歯車の狂った世知辛い世の中になってしまいました。ニートが64万人も居て若者に夢と希望と自信が無い時代にもなってしまっています。 こんな時代だからこそ、自分さえ良ければ的な考えよりもっと人に優しく自分に強く生きて行かねばなと、この詩を久し振りに読み考えさせられました。 皆誰でも争わず幸福でありたい。皆が優しければ争いも起こらないのに文明は発達しても昔から変わらず人間は本当に愚かです。自分の宗教だけが正しく、自分の考え、自分の政党だけが正しく、自分さえ良ければ良いと思うから争いは絶えないのでしょう。 先日TVで面白い調査結果をやっていました。年収と幸福感を感じるアンケートのグラフで1500万円を境にそれ以上のお金持ちの方は幸福を感じてない結果が多く出ていました。お金が沢山有り過ぎても幸せでは無いのだそうです。有るに越したことは無いけど何事もtoo muchは良くないって事です。 謙虚で人に優しく仏教の教えの様に日々幸福感を感じ日々感謝をしながら生きて行くのが一番幸せなのだと思います。仏教とお金持ちと言えば、仏教国タイのタクシン首相が余りにも自己中心的な強権政治と首相でありながら権力を使い自分の会社や親族に利益を与え私腹を肥やし、最近はまた脱税疑惑も発覚し国民から反政府運動が広まり今現在タイは大変な事になっています。自分に対する反対意見には耳を貸さない独裁的な姿勢も反感を買っています。 世界中でも上位に入るほど大金持ちのタクシン首相は、この「雨にも負けず」とは正反対の生き方をしている様な気がします。これ程の大金持ちなのにグレーな事までしてまだお金が欲しいのはどうしてなのか一般庶民の自分には理解に苦しみます。地位と名声とお金の欲でいっぱいの人は本当は幸せなのかなと思います。 貧困は悲惨で悲しい事ですが、大金持ちも幸福では無いのでは、僕はやはり何事も程ほどがいいなと思います。暖かい家族と兄弟、友人、都会と自然、笑いと笑顔、いい音楽と歌、旅、高級では無くとも美味しい料理、友と呑む酒、好きな仕事と趣味、そして「雨にも負けない強い自分」、「優しい自分」これでもう十分です。 | |